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良い旅を

旅と珈琲、読書を偏愛する者。

国境の南、太陽の西読了

読書備忘録

村上春樹の「国境の南、太陽の西」読了

内容を簡単に言うと不倫物語という名のラブストーリー。

しかし、テーマは不倫ではないと思った。

自分の中にある欠落、喪失感に関する物語。

それを補うものがたまたま主人公の目に前に現れた女性だった。

誰しもが持つであろう、喪失感を補うものは僕にとっては今後何になりうるのか。

自己なのか、他者なのか。

何にすがろうとするのか。

そもそも、喪失感は何かを得たことに対する代償であって、喪失感を得ていることはすでに自分が何かを得たことの裏返しであるようにも思える。

 

人は失ったものや欠落にばかり目が行きがちなんだろう。

 

 執筆時間5分

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

 

 

余談が二つ

村上春樹恋物語、すごく大好きなんですが、想像だけでここまで綿密にストーリーを描けるものなのだろうか。彼学生時代に結婚しているけど、その後絶対に浮気したことあるでしょと問いたくなる。

 

あと、「国境の南、太陽の西」って一体どこだろうって考えると真っ先にメキシコが思い浮かんだ。著者が米国在住時に書かれた作品だし、たぶんメキシコのことを言っているんだろうけど、どういう意図があるんだろう。