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良い旅を

旅と珈琲、読書を偏愛する者。

堀江貴文「君はどこにでも行ける」読了

堀江貴文さんの最新本「君はどこにでも行ける」読了しました。

1ヶ月前くらいからamazonのおすすめ本に出てて、発売されるまでまだかまだかとワクワクしてました。


普段ノマド本やこれからの生き方、ライフスタイル、未来予測本をamazonで買ってるからなんだろうけど、ピンポイントでこの本をオススメしてくるamazon人工知能恐ろしいぞ.....笑

本書の内容は、堀江貴文さんが実際にこの数年で世界を見てきて感じたことをもとに構成されています。

1.世界の中での日本の立ち位置・現状
2.アジア各国の動向、日本との比較
3.欧米・アフリカの動向
4.これからの日本とまだまだ強い東京
5.きみはどうするのか??

正直な感想をいうと、何か目新しい事実や提言があったわけではありませんでした。どちらかというと、これまで多くの方が言ってこられたことの刷りなおしです。
しかし、実際に自分の目で比較して(都市間の比較や時代ごとの比較)感じていることには説得力がありました。
個人的には、この本で紹介されるアジア諸国はほとんど旅したことあるし、アメリカに住んでいたこともあるので、自分の経験と重ねあわせて読んでいると余計になるほど〜、とかあ〜、そうだよね〜って思うことがありました。

本書は、「日本がかつてない安売りの時代に突入した」という内容から始まります。
これは円安効果によるものではなく、まわりの新興国が成長した要因のほうが大きいとのこと。
東京という世界有数の大都市で、外食が500円からできるというのは前代未聞です。アメリカとかおいしくもないハンバーガーに10ドル以上払わされるし、東南アジアもレストランに入ればそれくらいは当たり前にとられます。
そんな安売りの時代に突入したにもかかわらず、10年、20年前の世界情勢の感覚で生きている日本人があまりにも多いことを問題視されています。つまり、あたかも日本の優位性がいまだに保たれていると思いながら生活してる人が多いということですね。

日本 の GDP が いまや アメリカ の 4 分の 1 中国 の 半分 以下 で、 一人 当たり GDP は 世界 27 位 という のは、90 年代に20歳代だったぼくの世代 にとって まさに 屈辱 的 な 数字 だ けど、 より 屈辱 的 なのは、 にも かかわら ず 日本 最高 とか 言い募る 若者 が いっこうに 減ら ない こと だ。


うん、これすごいわかる。日本最高って番組が最近多すぎるし、自画自賛しないと誰も褒めてくれない時代に突入したってことなんじゃないかな。
そして、一人あたりのGDPが世界27位っていうのはもう完全に先進国じゃないですよね。過去の遺産でなんとか保てているというのが正しい表現だと思います。
そして、そのあとに下の内容が続きます。

いま の 日本 の 内 向き・ゆるやか な 右傾 化 は、 かつて 栄華 を 誇っ て い た、 日本 固有 だっ た はず の 好景気 の 様子 が、 心 の 準備 が ない うち に 周辺 国 に スライド し て しまっ た こと への 寂寥 感 が、 根本 に ある と 考え て いる。

ジャパンアズナンバーワン だっ た 時代 が 忘れ られ ない 人 たち が ぶつけ て いる 批判 や 攻撃 には、 無意識 の 嫉妬 が 感じ られる。



これってもうただの子どもですよね。
部活の後輩にレギュラー取られてしまい、いじめる先輩の構図に似てると思います。

こういう状況の中で日本がどうしたらいいのか。
ここで自分の頭の中にはない提言がされていました。私の中ではいかに再び高く売れるようにやり直すかばかりに焦点をあてていたのですが、堀江さんは違いました。

安くなったのは悪いことではない

買い叩かれることは悪いことではない。このままアジア諸国に取り残されるのではなく、アジアマネーを呼び込んで未来型のグローバル・ビジネスを展開するチャンスだ。

とくにとてつもないエネルギーをもつチャイナマネーを呼びこむには地理的にも有利とのこと。チャイナマネーをいかに呼びこむかで欧米が地政学的に苦労している点をあげ、まだまだ日本は有利な立場にあるとおっしゃられています。

前半では日本の凋落っぷりを皮肉る内容ですが、全体としては随所に堀江さんの日本への今後への期待や愛を感じずにはいられませんでした。そして、やっぱり未来は明るいというスタンスで将来を見据えていること。これが一番重要なんじゃないかと思いました。

変化にかんしてはいいところを見ていかないとだめ

という言葉があったんですが、本当にその通りです。
安売りになった⇒だったら、たくさん売って儲けちゃえばいいという発想が大事なんでしょう。
そして、「変化する=悪いこと!!」と考える保守層があまりにも今の日本には多すぎると感じています。これまでの時代だったら、一生一つの生き方でも人によってはどうにかなったかもしれないですが、変化の周期が有史以来最速の時代に、変わることを拒むことは最も効率が悪い生き方だと常々思っています。

相変わらずまとまりのない書評になってしまいましたが、個人的には価値ある未来への提言が含まれている良書だと思います。そして、変化の激しい業界に身をおく堀江さんの今現在の視点を感じ取るためにも、1年後ではなく今すぐに読むことをおすすめします。